SNOW (SMBU0301)


●基本データ●

発売日:2003年1月31日 マニュアル:

中綴じ、32P
操作説明+キャラ紹介+
ストーリー+歌詞
ブランド:スタジオメビウス
[WEB]
BGM:PCM
音声:なし
画面:Window or FullScreen


●傾向と評価●

シリアス  50



















50  コメディ

陵辱系5

95ラブラブ系

万人向け50

50人を選ぶ

バグ指数15

安全

マニュアル60


客観的評価55


個人的趣味35



●どんな人にオススメ?●




 さっくり終わったんで、SNOWのレビューなど。ちなみに今回はある程度のネタバレを含みます。
これからプレイするつもりの方は、あらかじめご了承くださいませ。

 スタジオメビウスはデビュー作が1995年5月のXになるのかな。
2作目の悪夢が当たり、それ以降、悪夢95、絶望、絶望2000、絶望Plusと同系統で攻めていたブランドです。
で、今作はうって変わってシナリオ重視の作品ということのようで。
最初の発売日がいつだったか、もう覚えてないですなぁ…。
そのくらい、発売延期を繰り返したソフトでもあります。

 龍神伝説が残る万年雪の龍神村に、主人公彼方が従姉のつぐみの旅館を手伝いにやってくる。
彼方は10年前にも家族と旅行で来たことがあり、そのとき出会っていた人たちとの再会が…。
という感じの導入部分です。

 ゲームの構成は一般的なコマンド選択式のAVGで、前半で各キャラのシナリオに分岐し、
後半は各キャラのシナリオが展開します。ただし、クリア順序がある程度決まっているので、
全体を通してみると一本道に近い仕組みです。
ちなみにクリア順序は、マニュアルやOPのキャラ紹介順に攻めていけばすんなりいきます。
多分、それが推奨順序なんだと思いますので。

 システム的には、まぁ及第点と言ったところでしょうか。
ただ、必要スペック高いとこもあって、全体的にもったりしてます。
うちの環境は推奨スペックまでは達してないので、一般的ではないかも知れませんが。
雪の画面効果はきれいですね。普通の雪と吹雪とあるし、ただし重いですが(苦笑)。
あと、立ち絵も雪被ってたり表情パターンが多かったりと、
1.8Gのインストール領域の結構な部分を、立ち絵が占めてるんじゃないかという気がします。

 登場人物はヒロインが澄乃、旭、しぐれ、桜花の4人。
他にもそれなりにサブキャラが出てきますが、別段シナリオとかはありません。
それに前述の通り、制作側に4人のシナリオ通して1本という意識があるようなんで、
基本的にプレイヤーに選択の余地はありません(笑)。
「制作側に」と断りを入れた理由は後述します。

 シナリオに入る前に、触れておかなければならないことがあります。 KanonやAIRというKey作品との類似性の話です。
事前に公開されていた情報からも、明らかにKanonのような雰囲気があり(だからこそ話題になったわけですが)、
実際、蓋を開けてみると、KanonやAIRをはっきり意識していることがわかります。
雑誌などで意識して似せたという発言もあるようですが、
いずれにしても、そのことに関して良い印象はありません。
わたしはパロディもオマージュも割合好きですが、それはあくまでパロディ元を消化した上で、
何らかの意図が見えてこそ言えることです。
途中、挿入歌が流れるシーンがあるのですが、あまりにシーンと曲の雰囲気がAIRなので、
本来泣くシーンであるはずなのに、わたしは爆笑してしまいました。
人によって感じ方はそれぞれでしょうが、わたしには模造品のように思えてなりません。

 ということでシナリオです。類似性に関することは前述の通りなので、
ここでは、そのことは置いておいて、純粋にシナリオの出来について書くことにします。

 日常のテキストは基本的にコメディタッチで、延々軽口を叩き合ってる感じでしょうか。
こういうタッチはわたし自身嫌いではないんですが、メインのシナリオに入るまでが、
かなり冗長な感じがします。メインのシナリオに入ってからもしばらく冗長さは感じます。
とあるシナリオが終わると、全体を見渡すことができるシナリオが出現するんですが、
正直、それをやるまでは、とんでもなくわけのわからない話だと思ったし、
プレイするのがかなり苦痛でした。

 プロットとしてはかなり大風呂敷を広げているわけなんですが、
うまくまとまっていないように感じます。正直に言って見せ方がうまくない。
そのせいで、冗長な感じになってしまうし、疑問点が山ほど残ってしまいました。
もう一晩かけても語り尽くせないほどの疑問点がわたしにはあります(苦笑)。
敢えてはっきり書かないで、ユーザーに想像させることは、悪くないと思うんですが、
どうも設定されてない部分が多々あるように感じます。
こういう壮大な設定を持つ作品っていうのは、大量の裏設定があってこそ、
うまくまとまるものだと思いますので、そういう部分がおざなりにされてるかなぁと。
「制作側に〜」と前述した理由もここにあります。
シナリオの流れから想像すると、多分そうなんだろうという想像は成り立つんですが、
それを示唆するような事項がかなり希薄ですし、そう考えることですっきりするわけでもありません。
ひとり、かなり重要なサブキャラがいるんですが、そのキャラをもっとうまく動かすことができれば、
この作品の全体的な評価はがらっと変わったかも知れません。あくまで主観ですけどね。

 原画は、飛鳥ぴょん氏とこぶいち氏とクレジットされておりますな。
飛鳥ぴょん氏は、昔からのスタジオメビウスの原画さんですが、悪夢描いた人とは思えませんな(笑)。
某有名原画家っぽい絵だというのは、みんなわかってることだから置いておきますかね…。
CG自体は非常にきれいですな。背景もすごくきれい。
ただ、CGが欲しいところで結構CGが出ないことがあるので、
もうちょっと枚数多かったらなぁとは素直に思います。

 声はないので音楽についてだけですが、結構レベルは高いと言えましょう。
特に歌(挿入歌は除きますが(苦笑))は気に入りました。
最近I'veの曲はだいぶ飽きてたんですが、これは良いです、はい。

 ということで、総評です。
率直に言って、あんまり好きじゃないなぁ(苦笑)。途中ちょっと面白いかなとは思ったんだけど、
最後までやってみて、かなりの消化不良を起こしてるもので。
かなり涙腺のゆるいわたしが、一切泣けなかったですしね。
ヒロインキャラにあんまり萌えられなかったっていうのも大きいでしょうか。
外見では澄乃が好きだったんだけどなぁ。実際プレイしてみて澄乃は捨ててしまいました(ぉ)。
というわけで、好き好きはあると思いますが、主観としてはあまりお勧めいたしません。

P.S. 芽依子さまが一番ですな(笑)。しぐれも悪くはないんだけど…。



(2003年2月4日) (2003年11月24日評価基準見直し)


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