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昨日の「アイマス3周年ライブ」。 / 2008-07-28 (月)

 さすがに昨日は帰ってきて書く余力がなかったので、今日になりましたが、昨日のアイマスライブについてです。 一応正式名称はなんだっけ。「Go to the NEW STAGE! THE IDOLM@STER 3rd ANNIVERSARY LIVE」というらしいですじょ。

 ライブの内容はすっごく良かったです。間違いなく今までで一番と断言できる。

 まずはすごく良かったライブの内容から。山盛りレポは上がるでしょうから、詳細はそちらに譲り、 印象に残った曲・内容だけピックアップしていくので、よろ。

 18:10頃、いつものように小鳥さんの前説から開始。今月配信のアイドラでついに日の目を見る小鳥さんの3Dモデルを使った前説は素敵でした(笑)。 というか、始まったときの場内のどよめきと歓声が、大会場にいるということを再認識させてくれてちょっと感無量。 わたしに限らず、アケからやってる連中は、「ここまで来たか」という思いを持ったんじゃないでしょうか。

 とにかく今回は、余計なものはなしという感じでしたね。ドラマパートはある程度あったものの、全般的に歌でがんがん押してくる感じ。 人数が多い強みを生かして、常にステージ上では誰かが歌っている状態でしたよ。 しかも、きっちり訓練もしてきたと見えて、振りもみんなきちっと入ってるのがすばらしい。

 3曲目の「GO MY WAY!!」で、かなりみんなテンションがおかしくなってくる(笑)。

 「My Best Friend」(REM@STER-B)は、真・伊織コンビでしたが、くぎみーがCDにも入ってる「キュンキュキュン」ってのをそのままやってるぅぅぅううう。 いやまぁ、実際本人がいってたのか、カラオケ音源に入ってたのかはわからないんですが、それにあわせて腕振ってるくぎみーはえらいかわいかったです。 おかしいな、俺釘宮病は発症してなかったはずなんだが(苦笑)。

 ドラマ仕立てになっていたソロコーナーは、やよいの「キラメキラリ」から。相変わらず、これもテンションの上がり方が半端ない(笑)。

 春香の「I WANT」。俺は春香ファンなので、あえていう。正直上手くはない。上手くはないんだけど、妙に説得力があるんだよなぁ、これ(笑)。 回を追うごとに、「I WANT」は凄みが増していく気がします。

 「おはよう!!朝ごはん」(REM@STER-A)、すいません、串田アキラが本当に来ると思いませんでした(汗)。 「いでよ、ヤキニクマーン」で、ご本人登場で、会場のテンションは完全に振り切りました(苦笑)。

 あずささんのの「隣に…」。いや、真面目に歌わせたら、チアキングは最強ですな…。もう純粋に聞きほれました。

 季節感をぶっちぎって「メリー」(笑)。うさちゃんを抱えているくぎみーに胸キュン(またかよ)。

 小鳥さんの「ID:[OL]」。いや、普通に「空」かなぁと思ったので、ちょっと意外でした。 間奏での70年代っぽいディスコダンスがとっても素敵でした(笑)。つーか、ほんとこの娘は色々謎です(苦笑)。

 全員集合して「THE IDOLM@STER」で前半戦終了。この時点で開始から100分ほどの19:50。 この後、若干のMCがあって、チアキングの無茶振りコーナー。多分、進行台本に「無茶振り」とだけ書いてあったんだと思う(笑)。

 後半は律子・千早の「魔法をかけて!」から。アイマスの大量CDはここから始まったんでしたなぁ…。 何か、M@STER VERSIONのイントロにものすごい懐かしさを感じました。 そういや、最初の赤羽のイベントは、律子役の若林神がアケの振りをコピーしてみんなに教えてたんでしたっけねぇ…。 それ考えると、ほんとによくぞここまで来たって感じだよなぁ…。

 「inferno」は千早・あずさ。完成度では一番だったかも。純粋な感嘆の「うおー」という言葉が口を突く。

 しっとり4曲といって、2曲目に出てきたのが「空」。 しっとりといわれてしまったので、みんなコール入れていいのか迷ってる雰囲気がありあり。 個人的には、これにコール入れないのはありえないので、途中からやけくそ気味にコール入れて扇動(苦笑)。やっぱ、樹里きちええのぅ。

 「my song」春香・真・あずさ。冒頭の心霊現象(謎)は忘れる。しっとりいい曲ですなぁ…。 えりりんも、すごく雰囲気の作り方がうまくなりましたよねぇ…。やっぱり感無量(苦笑)。

 そして、各所ですでに話題になりまくっている、新展開の話がくるわけですが…。 いや、まさか、ここで「たかね」と「ひびき」を引っ張り出すとは思いませんでしたよ…。 多分、ここを見ている人には説明いらないと思いますが、この2人はアケ版の没キャラとして有名なんですよね。 961プロ社長は子安さんですかね。どういう形で整合性をつけるのか、またどういう流れになっていくのか、不安もあり楽しみでもあり。 でも、まだまだ展開する気満々だということが、わかったのは良かったかな。

 新キャラの声優である、ご両名は多分新人さんだと思うんですが、どんな反応されるかわからない5000人の前にいきなり連れてくるってのも、 えらい酷なことをするなぁとか思ったりはしましたが(苦笑)。

 そして、本編の〆は「まっすぐ」。これも泣けてくるわ…。そして、アンコールは「THE IDOLM@STER」。 全部で36曲、ほぼ3時間のライブは終了。

 いやぁ、テンション上がりすぎちゃって、会場の外で延々盛り上がってました(汗)。 ほんとは直帰するつもりだったのに、つい打ち上げも参加してしまったし(笑)。

 さて、ここからは苦言。

 ライブの内容がすごく良かったがために、対照的だった運営側への不手際は色々と印象に残っておりまして…。 公演の感想としてはちょっとイレギュラーなんですが、時系列ごとに整理して、ちょっと書いてみまする。

■開場前の物販

 物販は12時~16時の時間帯で行われておりましたが、なんだか12時の時点では1000人近く並んでいたそうで。 わたし自身は第一波がはけた後にいこうという腹積もりで、14時頃到着でいったわけですよ。 なんかこう、公式パンフレットと、会場限定版のM@STERBOX IVくらいしか売ってませんでしたよ?

 ぶっちゃけ、パンフレット買って、CDどうしようかなぁと思ってたくらいでパンフレットも完売してたので、うわちゃーという感じ。 正直、今回チケット取れてない人たちが結構いる訳で、そういう人はグッズだけでも買いに来ることは考えてないのかなぁ。 用意してる数が少なすぎじゃないかなぁという印象ですよ。

 余ったら通販で出せば、間違いなく捌けるだろうし、お祭りということを考えると、ある程度行き渡る程度の数は用意してもらいたいところです。 というか、お祭りであるからこそ、来れなかった人向けに通販はやった方がいいんですけどね、変な連中暗躍させないためにも。

■開演前

 入場口で、わたしが参加したイベントではかなり久しぶりな荷物チェックをやってました。 正直、昨今のカメラ携帯の普及状況考えたら、荷物チェックなんて完全に時間の無駄だと思うんですが、どうでしょう。 録音機器にしても、最近のは小型なので、ポケットにでも突っ込んで持ち込んだらわかりませんし、実効性がない割に混雑を助長していた印象です。

 実際問題、ロビーや会場内の様子を携帯で撮影してる人たちは山ほどいましたし、何のためのチェックだったんだか…。

 わたしゃ、普通にデジカメ持ってたので、預けましたけど、えらく段取り悪くて5分くらい足止めくらいましたしね…。

■開演中

 えっと、はっきりいいます。カメラ下手(苦笑)。 全般的にいえることなんだけど、なんか色々やってることが素人くさいんですよ…。 場内の仕切りをどこがやってたのかはわかりませんが、次にこの規模(もしくはそれ以上)の会場でやるのであれば、 是非、きっちりノウハウを持ってるところにやらせてもらいたい。

 あと、場内のスタッフは何のためにいるのか、わかってるのかなぁ…。立ってりゃいいってもんじゃないよ…。 明らかに「危ない(ごめん、詳細は避ける)」行動とってる奴がいるのに、止めないどころか声もかけないんじゃ、いる意味がない。 多分、スタッフ個人の問題じゃなくて、仕切り側の問題だと思いますがね。

 今回は特に大きなトラブルはなかったと思いますが、このままだと、何も事件は起きてないのに入場終わらなくて開演が30分押すだとか、 客が酒飲んで暴れだすだとか、起きてもおかしくないんだよね…。あ、ちなみにこの辺の内容はすべてアンケートには書いておきましたけど。

 まとめ。みんなで盛り上がっていこうよ(笑)。 次があるとすれば、代々木第一体育館か、幕張イベントホールか、横浜アリーナかどの辺ですかねぇ…。 武道館はどう考えても赤字になるだろうから、やらないだろうなぁ…。

 写真の説明。1枚目は終演後の会場前(開演前の撮影忘れたので)。2枚目が公式パンフレットと、ライブの思い出、射出されたテープ(笑)。

美希、961プロへ電撃移籍!! アイマスライブで『アイマスSP』の新情報が明らかに!(電撃オンライン)


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今日の「道元の冒険」。 / 2008-07-19 (土)

 観劇連荘のその2。Bunkamuraシアターコクーンの「道元の冒険」です。

 作・脚本が井上ひさし、演出が蜷川幸雄、主演が阿部寛という、かなりただごとじゃなさそうな組み合わせの公演です。

 「道元の冒険」というだけあって、その主題は日本曹洞宗の開祖である道元の物語。 道元と現代の宗教家(婦女暴行と結婚詐欺の罪で拘留されている)を阿部寛が演じ、それぞれの様子をお互いに夢で見ているという設定。 話のコアとなるのは、道元の新仏教への比叡山・朝廷・幕府からの圧力と、興聖宝林寺の7周年の余興として演じられる劇中劇の「道元禅師半生記」。

 ミュージカル…というにはちょっと微妙か。音楽劇といった雰囲気なので、節目節目でがんがん歌が入ります。 それも、賛美歌風だの、マーチだの、カノンだのとなんでもありな感じの曲が(笑)。

 見ての第一印象は、「阿部寛でかっ!!」。公証189cmですけど、絶対もっとでかいです。ほかの役者より頭1つでかかった(苦笑)。

 あと、特筆すべきなのは役の多さ。全部で60以上の役があるのですが、これを13人の役者で回します。 より正確にいうと、宝林寺の僧を演じない3人は1役のみで、主演の阿部寛は2役だけなので、残り9人で実に50以上の役を演じます。 一番多い木場勝己はなんと8役です。1幕の色んな人間が尋ねてくるシーンでは、僧が徐々に引っ込んでいって、別の人間として出てきます。

 脚本でもこれをネタにしていて、同じ役者が演じる役を呼びに行くなどのシーンは本当におかしかったです。 このときの大石継太の台詞「わたくしが行かなければ、義演様は永遠に戻って参りません!!」は、多分一番受けた台詞ではないでしょうか(笑)。

 実際、これだけ役の入れ替えが多いので、みんな別の役の衣装の上に法衣を引っ掛けているような感じでした。 ただまぁ、みんな法衣姿で坊主頭なので、いまいち見分けがつかないんですよ、遠い席からだと(苦笑)。 まぁ、舞台が進んでいけば、背格好とかである程度見分けがついてくるんですけど。

 最初の方はそんな感じのドタバタ劇なんですが、1幕の途中からはかなり禅の思想の話が増えてきます。 興味ない人は眠くなるかもしれません、ぶっちゃけ。それほどひどい中だるみをするわけではないんですけどね。

 印象に残った役は、まず主役の阿部寛ですが、その大きさもあって、存在感がすばらしい。 真顔でコミカルな役をやらせたら、かなりのものでしょう、この人は。

 次に大石継太の演じた源実朝。実朝は確かにこういう心情だったんじゃないかなぁと思えました。 あらゆるものへの諦観というか、その上での朗らかさというか。

 北村有起哉が演じた劇中劇での青年時代の道元。これもなんというか無鉄砲さとかがよく出ていて、いい役でしたね。 しかし、殴られまくって、頭大丈夫だろうか(苦笑)。

 さて、問題はラストシーンなんですが、かなり衝撃的なラストがやってきます。 …というか、どういう意味か理解できない人の方が多いんじゃないかという気がします。 ぶっちゃけ、わたしもその場では理解できず、帰ってきてから他の人の感想を見て理解しました(苦笑)。

 今日の公演では、そのラストシーンがあり、暗転、幕が降りる、そして、客席の照明が点く、この時点でようやく拍手が起きるような状況でした。 あまりの状況に、多分「え、これで終わり?」と思った人が多かったんじゃないでしょうかね。

 そんなラストもあり、また、ある意味で難解な展開でもあるので、正直万人にお勧めできる舞台ではないかなぁ。 まぁ、わたし自身の感想も、昨日見たのが五右衛門ロックじゃなければ、また違ったかもという気はしますけど(苦笑)。 昨日があまりにストレートな「娯楽」だったもんで、翌日にこれ見たのはちょっときつかったかも知れない。 レベルが高い舞台であるのは間違いないんですけどねぇ。

 最後に。バスガイドはいらないんじゃないかなぁ…(謎)。

Bunkamuraの「道元の冒険」特集ページ


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今日の「五右衛門ロック」。 / 2008-07-18 (金)

 怒涛の観劇月間(よりちょっと長いけど)なので、書けるうちに書いておく(笑)。

 今日見てきたのは、新宿コマ劇場の劇団☆新感線SHINKANSEN☆RX「五右衛門ロック」。 名前の通り、石川五右衛門が主人公の話でございます。石川五右衛門に古田新太、敵(?)役のクガイ大王が北大路欣也。 その他、脇を固めるキャストも松雪泰子、森山未來、江口洋介、川平慈英、濱田マリ、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、という感じで、なんだこれ状態。

 さすがに、東京がコマ、大阪が厚年での3週間ずつの公演で、合計10万人の動員を目指すというだけはありますわ。

 とりあえず、見てきた感想としては「すげー、面白かった!!」という一言に尽きます。

 ベースが劇団☆新感線なので、完全にコメディスタイルなんですが、なんかもうミュージカルのようで、ドリフのようで、 ある意味大衆演劇のようで…。まぁ、突き詰めれば「新感線」としか言いようがないかも知れませんが(知ってる人はわかると思うんですが(苦笑))。

 とにかく、舞台の展開がスピーディ。これは脚本だけの問題じゃなくて、大道具というか、演出が秀逸でした。 場面転換の衝立(壁だったり、波だったり、森だったり、絵柄はいろいろなんですけど)をうまく使って、 裏側での舞台転換をやってるので、衝立が閉じて開くと場所が変わっているって感じですね。 もちろん、衝立が閉じてる間も前面では芝居は続いているわけで、ほんと息も付かせぬという感じでしたよ。

 実際、内容も殺陣の時間がかなり長く、活劇といった雰囲気。 様々なお約束をきっちりこなしながら、場所場所でしっかり笑わせてくるという、わたしのツボにジャストミートな舞台でした。

 大衆演劇とか歌舞伎でお馴染みの名乗りをあげるシーンや、実は五右衛門が変身していたという設定で役者が入れ替わるシーンとか、 火縄銃で撃たれた弾丸を刀で打ち返すシーンなど、大喜びで拍手しまくってしまいました(笑)。

 シナリオ的には、きちんと突き詰めると「なんだそりゃ?」な展開ばかりなんですが、 この舞台にそういうことを言うのはナンセンスもナンセンス(笑)。そのノリをそのまま受け止めるのが大正解です。

 役者陣も、個別に語るとえらいボリュームになってしまうのでやめますが、北大路欣也の存在感は半端なかったです。 もう一言しゃべるだけで、会場全体を掴んでしまうような感じ。

 あと、川平慈英ですが、あやしいスペイン人です。動きがすっげーあやしいです。 最近タップをやってることが多いんですが、今回も森山未來とタップ対決状態になったりしています。

 松雪泰子、江口洋介、濱田マリなんかもすっげー印象強いです、はい。 何せ、本編が3時間以上あるので(休憩含めれば3時間半以上)、メインクラスの役者にはきちんと見せ場が回ってくるのです。 あと、メイン級とはされていませんが、冠徹弥のシャウトはすばらしかったです。戦闘シーンでずっと歌いまくりです。

 あぁそうそう、音楽について触れてなかった。五右衛門ロックというくらいで、音楽はほとんどがロック、それもハードロックです。 何せ、ギター2、キーボード2、ベース、ドラムと6人のバンドが入ってますからね。 もうラストの「五右衛門ロック」(これは曲名ね)なんか、みんなこぶし突き上げてたからなぁ(笑)。 公演が始まって、すでに2週間近く経つので、舞台としてもかなり円熟してきてるんでしょうね。多分客席もだと思いますが(笑)。

 時間とお金(ぶっちゃけ、ミュージカル並の値段です)に余裕がある人には是非見てもらいたい舞台ですわ。 とはいえ、ちょっとチケットがすでに厳しいことになってますけどね…。大阪なら取れるかもわからんけど。

 やー、DVDとか出たら絶対買いますよ、わたし(笑)。正直、できたらもう一回見たいくらいなんだもの!!

 さて、8月末まで、観劇予定が大小含めて13件(しかも増加中!)。 もう最後まで突っ走りますよー(全部感想書くわけじゃないけどね)。よろしくお付き合いのほどを。

 写真の説明。1枚目はコマ劇場の外観。2枚目は2階ロビーに設置されていた顔出し看板。3枚目は公式パンフレットの表紙です。

「五右衛門ロック」公式ページ


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6/21の「DRACULA-ドラキュラ伝説-」。 / 2008-06-23 (月)

 先週の土曜日に見てきた、松平健主演のミュージカルです。 なお、すでに公演が終了しているので(昨日が千穐楽)、ネタバレはあまり気にせずに書いていますので、悪しからず。

 会場は新国立劇場・中劇場。初台の駅前で、東京オペラシティの隣の建物です(いや、建物としては一応同じなのか?)。

 某所からのDMで安いチケットが出てることは知ってたんですが、最初スルーしてました。 しかし、園岡=ダンディ=新太郎氏が出てることを知り、じゃあ見に行くかと思った次第。

 チケット取ったはいいものの、主演が松平健氏なので、コマ劇場の座長公演みたいなノリになってるんじゃ…と戦々恐々としながら会場入り。 確かに一般的なミュージカルと比べても女性比率は高かったですが、居場所に困るような状況でもなく一安心(苦笑)。

 内容はタイトルにある通り、ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」が下敷きになった話ですが、 映画でいえばクリストファー・リー主演のものではなく、F・コッポラ監督のものに近い立ち位置。 ホラーとするのではなく、あくまで悲しい恋愛物語として描いています。

 まぁ、ぶっちゃけてしまえば、コッポラ版を昔の少女漫画チックな脚本にして、宝塚テイストな演出をしたミュージカルといったところでしょうか。

 ドラキュラ伯爵役の松平健氏は、貴族風の衣装で銀髪。にもかかわらず、なぜか時々、上様に見える不思議(苦笑)。 多分、ドラキュラ伯爵も古風な台詞回しですし、声音が近いからそう感じるんでしょう。

 2幕では、このドラキュラ伯爵がフライングします。えーと「ピーターパン」ってミュージカルがあるじゃないですか。 榊原郁恵とか相原勇とかがやってた奴。あれで、ピーターパンがワイヤーで吊られてステージ上空を飛び回りますよね。あんな感じ。 ドラキュラ伯爵が、飛びながら歌います。以下のページにある「スペシャル映像」でちょろっとその様子が見れます。4:18からです。

スペシャル映像はこちらから

 主役以外で印象に残ったのは、伯爵の幽霊執事バベル役の光枝明彦氏。

 いわばこの人は伯爵の「爺」なんですが、その風情が非常にとぼけていて、時に笑いを巻き起こします。 しかし、最終盤では、ヴァン・ヘルシング等へ事の結末を伝えるという、非常に重要な役回りを担います。

 そのシーンでの「旦那様は奥様とともに、永遠の眠りにつかれました」という台詞に込められた想い。 そしてその後に朗々と歌い上げる、1曲の歌。 この様はまさに圧巻であり、わたしにとって、最も印象深いシーンになりました。

 次に、いわばわたしの目的でもあった、悪魔メフィスト役の園岡新太郎氏。

 その化粧と風貌を見たときに、「デスノートにこんな悪魔いたなぁ」と思いました(苦笑)。 メフィストは本に閉じ込められていて、伯爵が呼び出さないと出てこないので、出番は2回しかないんですが、 その短い登場時間で強烈な印象を残しました。 伯爵がヴァンパイアとなるきっかけを作り、またその幕引きの方法を伝えたのがこの悪魔です。

 卑屈で、ふてぶてしく、悪意を込めた言葉を吐くメフィストは、ものすごい存在感でした。 歌唱力もすごく安定してますし。というか、園岡さん、えらいノリノリでした(笑)。

 ヴァン・ヘルシング役の鈴木綜馬氏は、圧倒的な歌唱力で舞台を支えていますが、 いかんせん、この脚本はヘルシングがさほど重要な役ではないので、どうしても影が薄い…。 正直、この程度の役ではもったいなかったかなぁという思いも(苦笑)。 まぁ、ヘルシングの歌で舞台は幕を開け、ヘルシングの歌で終幕を迎えるので、そういう意味では重要な役なんですが。

 ジョナサン・ハーカー役の大澄賢也氏は、やはりダンスにすごい切れがありますね。 ジョナサンが終盤でちょっと嫌な奴として描かれるのは、 婚約者のミーナが伯爵の下へいってしまうことに対するエクスキューズなんでしょうかねぇ…。

 で、そのミーナ・マリー役の剱持たまき嬢。可憐なんですが、音域きつそうでしたね(苦笑)。 ヒロインでありながら、男性陣の個性が強烈なだけに、それほど目立っていなかったりするんですが…。

 ヴァンパイヤ3人娘(真織由季、初風緑、初嶺麿代)は、強烈な個性で狂言回しの役割を担っているものの、 伯爵が破滅するのは、彼女等の存在が諸悪の根源な気がして、どうにも納得がいきません(苦笑)。 というか、「伯爵の手下」となっているのに、あまりに伯爵とは性質が違いすぎるんだよなぁ…。 ただ、女性陣の中で一番輝いていたのは、間違いなく彼女たちです。

 というわけで、「役者を見る」という観点では、非常に楽しめた舞台でした。

 不満だったのは、間がなさすぎること。ミュージカルナンバーが終わった後は、拍手をしたいのに、 拍手が鳴り始めたくらいのタイミングで、すぐに次の音が始まってしまうので、どうにも居心地の悪い思いをしていました。

 あと、パンフレット扱いなのが、市販されているPhotoBookと呼ばれるもので、ミュージカルナンバーの紹介とかがなかったのがちょっと。 いや、単に自分が東宝系ミュージカルに慣らされてしまっているだけなのかも知れないんですが(東宝系のパンフレットは、大体ミュージカルナンバーのリストがある)。

 あとは、ストーリー的なものについては、突っ込みどころは満載なものの、突っ込んだら負けだと思います、この作品は。 ただ、すいません、一点だけ言わせてください。

 前述のフライングの前の台詞は「伯爵様ったら、舞い上がってるから」なんですが、 いくらなんでも、舞い上がりすぎだろ!!!(笑)

 園岡さんは、8月のサクラ大戦のラストショウも出られるようなので、そちらも楽しみにしておりますわ。 …っていうか、7月8月は見たい舞台が多すぎなんですけど!!

「DRACULA-ドラキュラ伝説-」公式ページ


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6/6の「史上最笑の2人会」。 / 2008-06-09 (月)

 3日遅れの観賞報告ということで(苦笑)。

 イベント名の正式名称は「史上最笑の2人会~立川藤志楼vs昔昔亭桃太郎~」です。 この会は、桃太郎師匠が中心の会で、毎回誰かゲストを呼んでの2人会という形式です。 今回、江戸落語のレア噺家(ぉ)である、立川藤志楼師の高座があるというので、駆けつけました。

 ちょっと、メインのお二方の紹介を。

 まず、桃太郎師。落語好きの人以外は、あんまり知らないかも知れませんね…。 春風亭柳昇師(ここを見る面子だと、あ~るの柳昇校長のモデルといった方が通りがいいかも知れないが)の一番弟子で、 新作を中心に(というか、最近まで古典はやってなかったと思う)活躍している噺家ですな。

 対して、ゲストの立川藤志楼師は、高田文夫という名前の方がお馴染みでしょう。 本業は放送作家(のはず)ですが、ニッポン放送のラジオを延々やってたり、タレントとしての方が有名かも知れません。 そんな高田先生ですが、立川流(Bコース)の真打であり、本業ではないので、年に一度でも高座があれば上々というくらいのレアキャラです。

 会場は、練馬駅前にある、練馬文化センター。 なんかこう、公園の中にあるせいか、異常なまったり感が漂っている建物でしたね…(苦笑)。

 この公演は、夕刊フジが主催で、特別協賛がブラザー工業なので、入場時にたっぷりブラザーのカタログを頂きました(笑)。 レアキャラ登場のせいか、前売完売とのことでしたね。

 最近、桃太郎師に人気があるせいか、高田先生のせいなのか、客席の年齢層は存外若かったですね。 ご年配の方は、それほどいおられずに、中心になっていたのは、30代~50代くらいの男性でした。 以前、志らく師の独演会とかで、よくお見かけした方とかもいらっしゃいましたし、熱心にあちこち通われてる方も多いのでしょうな (ってか、向こうからも同じことを思われている可能性もある訳ですが(苦笑))。

 前半は、前座の春風亭昇昇「雑俳」、昔昔亭慎太郎「壺算」、立川藤志楼「力士の春」と3席。

 それぞれ、前座、二つ目、真打なので、その実力が上がっていく様がきっちり見えてしまうのが、面白いところ。 落語会に行く人はよくわかると思いますが、前座と二つ目以上では、第一声を聞いた瞬間にはっきり格の違いがわかることが多い。 噺家にとって、発声がいかに大事なのかがわかります(すごく聞きづらい大御所とかもいるので、あくまで一般論としてですが)。 ちなみに、昇昇さんは春風亭昇太師の弟子、慎太郎さんは桃太郎師の弟子です。慎太郎さんの「壺算」は良かったです、はい。

 さて、藤志楼師ですが、高座に座っての第一声が「看板に胡坐をかいていた、吉兆の女将です」というひどさ(笑)。 ご本人は、「春風亭一門の会なので、春風亭らしくゆる~い雰囲気で行く」とおっしゃっていましたが、 そのかなり毒の入った噺は、まさに立川流そのものでしたな(苦笑)。

 演題の「力士の春」は、昇太師がやっている新作落語で、横綱になるべく、相撲の英才教育を施されている子供の話。 元の話では子供の名前は「貴乃爪」ですが、今回は「朝醤油」に変わっていました(苦笑)。

 芸能人で落語をやられる方って存外多いですが、大抵は笑えたとしても、何か落語としては違和感を感じることが多いのですが、 高田先生のはちゃんと落語に聞こえるから不思議。また、この人の間の読み方と、頭の回転の速さはまさに天才といえます。 その場のアドリブで、がんがんとネタを挟み込んでいって、それがめちゃくちゃ受けるっていうのは、すごいことですわ。

 中入りの時間では、ブラザー工業提供の手拭とか、複合プリンタのMyMioとか抽選でプレゼントされてました。 っていうか、MyMio当たった人はあれを提げて持って帰るんでしょうか(苦笑)。

 後半。まずは、桃太郎師と高田先生のトークショウ。

 なんというか、新幹線と飛脚が一緒に走ったらこんな感じでしょうか(苦笑)。

 桃太郎師は、天然ボケというか、非常にゆる~い雰囲気が漂っているのが特徴で、口調も噺家としてはかなりゆっくりとしていて、 その話の間が、妙におかしいというタイプですし、高田先生は早口でばーっとまくしたてる方なので、 一種異様な雰囲気でしたね(苦笑)。桃太郎師の振る話は、あちこち飛びまくって、高田先生がフォロー入れてる状態だし(苦笑)。

 最後は、舞台上で堂々と腕時計を確認する桃太郎師に、高田先生が「時計見んなよ!」と突っ込みを入れて終わるというぐだぐだ具合。 まぁ、面白いんでいいんですけど(笑)。

 そして、最後は、桃太郎師の「春雨宿」。トークショウと同じように、のーんびりとした間で語る噺でした。 なんというか、何もしゃべらない間で、これだけ笑いがとれる噺家というのも、珍しい存在ですね。 最近は、とにかくしゃべりまくる人が多いので(というか、桃太郎師はかなりベテランなんで、最近の中堅どころと比べるのも失礼な話なんですが)。

 しかし、この「春雨宿」、調べてみると「鶯宿梅(おうしゅくばい)」の改作ということなんですが、 はて、記憶にある「鶯宿梅」と全然違う話だったような…。いやまぁ「鶯宿梅」自体、録音で一度聞いたことがあるだけなので、 いまいち自信はないんですけどね。

 そんなこんなで、2時間ちょっとの会はとっても楽しめました。無理をおして行った甲斐があったというものです。

 7月8月あたりは、うじゃうじゃと色々観劇予定を入れてるんですが、落語ももう少し入れたいなぁと思っている今日この頃です…。