3日遅れの観賞報告ということで(苦笑)。
イベント名の正式名称は「史上最笑の2人会~立川藤志楼vs昔昔亭桃太郎~」です。 この会は、桃太郎師匠が中心の会で、毎回誰かゲストを呼んでの2人会という形式です。 今回、江戸落語のレア噺家(ぉ)である、立川藤志楼師の高座があるというので、駆けつけました。
ちょっと、メインのお二方の紹介を。
まず、桃太郎師。落語好きの人以外は、あんまり知らないかも知れませんね…。 春風亭柳昇師(ここを見る面子だと、あ~るの柳昇校長のモデルといった方が通りがいいかも知れないが)の一番弟子で、 新作を中心に(というか、最近まで古典はやってなかったと思う)活躍している噺家ですな。
対して、ゲストの立川藤志楼師は、高田文夫という名前の方がお馴染みでしょう。 本業は放送作家(のはず)ですが、ニッポン放送のラジオを延々やってたり、タレントとしての方が有名かも知れません。 そんな高田先生ですが、立川流(Bコース)の真打であり、本業ではないので、年に一度でも高座があれば上々というくらいのレアキャラです。
会場は、練馬駅前にある、練馬文化センター。 なんかこう、公園の中にあるせいか、異常なまったり感が漂っている建物でしたね…(苦笑)。
この公演は、夕刊フジが主催で、特別協賛がブラザー工業なので、入場時にたっぷりブラザーのカタログを頂きました(笑)。 レアキャラ登場のせいか、前売完売とのことでしたね。
最近、桃太郎師に人気があるせいか、高田先生のせいなのか、客席の年齢層は存外若かったですね。 ご年配の方は、それほどいおられずに、中心になっていたのは、30代~50代くらいの男性でした。 以前、志らく師の独演会とかで、よくお見かけした方とかもいらっしゃいましたし、熱心にあちこち通われてる方も多いのでしょうな (ってか、向こうからも同じことを思われている可能性もある訳ですが(苦笑))。
前半は、前座の春風亭昇昇「雑俳」、昔昔亭慎太郎「壺算」、立川藤志楼「力士の春」と3席。
それぞれ、前座、二つ目、真打なので、その実力が上がっていく様がきっちり見えてしまうのが、面白いところ。 落語会に行く人はよくわかると思いますが、前座と二つ目以上では、第一声を聞いた瞬間にはっきり格の違いがわかることが多い。 噺家にとって、発声がいかに大事なのかがわかります(すごく聞きづらい大御所とかもいるので、あくまで一般論としてですが)。 ちなみに、昇昇さんは春風亭昇太師の弟子、慎太郎さんは桃太郎師の弟子です。慎太郎さんの「壺算」は良かったです、はい。
さて、藤志楼師ですが、高座に座っての第一声が「看板に胡坐をかいていた、吉兆の女将です」というひどさ(笑)。 ご本人は、「春風亭一門の会なので、春風亭らしくゆる~い雰囲気で行く」とおっしゃっていましたが、 そのかなり毒の入った噺は、まさに立川流そのものでしたな(苦笑)。
演題の「力士の春」は、昇太師がやっている新作落語で、横綱になるべく、相撲の英才教育を施されている子供の話。 元の話では子供の名前は「貴乃爪」ですが、今回は「朝醤油」に変わっていました(苦笑)。
芸能人で落語をやられる方って存外多いですが、大抵は笑えたとしても、何か落語としては違和感を感じることが多いのですが、 高田先生のはちゃんと落語に聞こえるから不思議。また、この人の間の読み方と、頭の回転の速さはまさに天才といえます。 その場のアドリブで、がんがんとネタを挟み込んでいって、それがめちゃくちゃ受けるっていうのは、すごいことですわ。
中入りの時間では、ブラザー工業提供の手拭とか、複合プリンタのMyMioとか抽選でプレゼントされてました。 っていうか、MyMio当たった人はあれを提げて持って帰るんでしょうか(苦笑)。
後半。まずは、桃太郎師と高田先生のトークショウ。
なんというか、新幹線と飛脚が一緒に走ったらこんな感じでしょうか(苦笑)。
桃太郎師は、天然ボケというか、非常にゆる~い雰囲気が漂っているのが特徴で、口調も噺家としてはかなりゆっくりとしていて、 その話の間が、妙におかしいというタイプですし、高田先生は早口でばーっとまくしたてる方なので、 一種異様な雰囲気でしたね(苦笑)。桃太郎師の振る話は、あちこち飛びまくって、高田先生がフォロー入れてる状態だし(苦笑)。
最後は、舞台上で堂々と腕時計を確認する桃太郎師に、高田先生が「時計見んなよ!」と突っ込みを入れて終わるというぐだぐだ具合。 まぁ、面白いんでいいんですけど(笑)。
そして、最後は、桃太郎師の「春雨宿」。トークショウと同じように、のーんびりとした間で語る噺でした。 なんというか、何もしゃべらない間で、これだけ笑いがとれる噺家というのも、珍しい存在ですね。 最近は、とにかくしゃべりまくる人が多いので(というか、桃太郎師はかなりベテランなんで、最近の中堅どころと比べるのも失礼な話なんですが)。
しかし、この「春雨宿」、調べてみると「鶯宿梅(おうしゅくばい)」の改作ということなんですが、 はて、記憶にある「鶯宿梅」と全然違う話だったような…。いやまぁ「鶯宿梅」自体、録音で一度聞いたことがあるだけなので、 いまいち自信はないんですけどね。
そんなこんなで、2時間ちょっとの会はとっても楽しめました。無理をおして行った甲斐があったというものです。
7月8月あたりは、うじゃうじゃと色々観劇予定を入れてるんですが、落語ももう少し入れたいなぁと思っている今日この頃です…。

