[公演・ステージ]

昨日の「ドリル魂」。 / 2007-10-01 (月)

 先週末見に行ってきたステージの感想を書く試み、その2。

 今度は、30日(日)、池袋・サンシャイン劇場で行われた「ドリル魂~ガ・ガ・ガ・ガ・ガ~」(劇団扉座公演)です。

 これ見つけたのは、サクラ大戦・歌謡ショウのDVDばっか見てた頃で、関係者のblogとか探してて、扉座のページにたどり着いたんだな。 サクラ大戦・歌謡ショウと扉座の関係は割と深くて、歌謡ショウの後半5年の演出をやっているのは扉座の茅野イサムだし、 客演しているのも、扉座の人が結構いる。逆に、扉座の舞台に横山智佐が出たこともありますし。 ぶっちゃけ、この「ドリル魂」に関する対談が扉座のウェブに載っているんですが、 その第1回目の相手が広井王子だったりするくらい(しかも、横山智佐が乱入)。

 うん、どうも背景説明ばっかり長くなるのは、わたしの悪い癖だな(苦笑)。そろそろ、作品の話に入ろう。

 この「ドリル魂」は、建設現場ミュージカルと言われています。 呼称からして、舞台ではなく現場、公演ではなく工事見学会(わたしが昨日見たのは池袋現場の工事見学会(笑))、役者ではなく作業員。

 客席の前2列は「見習い作業員席」とされ、ヘルメットと防塵マスクが配布されます。 また、工事用ヘルメットを持参した観客には「優良作業員証」がプレゼントされていました(笑)。

 ステージ上は鉄骨の足場が組まれ、緞帳代わりに緑色のシートと蛇腹式のフェンス。 出演者(作業員)はニッカボッカに地下足袋の格好で、ツルハシや電気ドリルを持って舞台(現場)に立ちます。 開演前にステージから聞こえる音はベルの音ではなく、ラジオ体操第一という具合。

 下に公式ページをリンクしてありますが、見ればわかると思いますが、写真を見る限り、とてもミュージカルの舞台とは思えません(笑)。 昔のドリフの番組「8時だよ!全員集合」がわかる人は、館物のような舞台装置を想像すると、あんまり外さないかも。

 ステージ内容は、どちらかというとコメディ寄りで、作業員たちの人間ドラマを中心に進みます。 ミュージカルなので、歌やダンスが入るんですが、スコップやツルハシを振ったり、アーク溶接をしたり(本当にやってます)、 また、電気ドリルでコンクリに穴を開けたりもします(これも本当にやっている)。

 スモーク漂う舞台というのは、よくありますが、粉塵漂う舞台というのは、そうそうないでしょう。 見習い作業員席で配られる防塵マスクは、まさにこの対策で、電気ドリルが登場する前になると、マスクをするように指示が出ます(笑)。

 作業員は頻繁に鉄骨の足場を上り下りしていますし、エアリアル(紐や布を使って、空中でする演技)や殺陣も含まれていて、 非常に立体的かつ盛り沢山な舞台でした。まさに、ステージ上を上空まですべて使っているという感じ。

 題材が題材ですし、劇団四季やレ・ミゼラブルのような洗練さはありません。 ですが、確かに日本人の心には響くものがあると思いますわ。まさに、すぐそこでありそうな情景ですし、何より本当に人間くさい。

 昨日が千秋楽だったわけですが(わたしが見たのは昼公演で、夜が最後)、直前で出演者の交代があったり、色々騒動があったようです。 しかし、ステージからはそんなことは感じさせず、立派なものを見せてもらいました。

 再演があるなら、必ず行きます。昨日、カメラが入ってたんだけど、DVD化したりしないのかなぁ…。 まぁでも、生で見ないと、迫力は伝わらないかも知れないけどねー。

扉座公式サイト