今日は(社)氏と、オーチャードホール(渋谷)のblast!を見てきました。
blast!をご存知でない方は、とりあえずこの辺を参照。 平たくいってしまうと、サーカス染みたマーチングバンド…といったところでしょうか。
今日の席は、2階席のど真ん中。全体を見渡せる席なので、初めて見るにはなかなか良い席です(自画自賛)。
開演前、ステージ中央にぽつんとスネアドラム(いわゆる小太鼓)、そして、両袖にはティンパニが置かれていました。 DVDなどでblast!を見たことがある人には容易に想像がつきますし、知らなくても「スネアだけ」というキーワードで、勘の良い人は気付くかも知れません。
そう、オープニングはラヴェルの「ボレロ」です。テープっぽいintroductionからスネアのソロへ。ステージの始まりです。
このblast!は、金管楽器、打楽器、ビジュアル・アンサンブル(カラーガードとかそういうの)の3セクションから構成されています。 これは、いわゆるマーチングバンドの編成で、如何に突き抜けていても、ベースはそこにあるということがわかります。
さて、ステージに話を戻しますが、ボレロはスネアのソロから、金管セクションやガードの人などが徐々に登場してきます。 序盤こそ割と普通なんですが、シンバル奏者は舞台袖から、助走つけて大ジャンプしながら叩いてますし、徐々に普通のマーチングバンドから離脱を始めます(汗)。 全員が舞台上に集結し、一斉に吹き鳴らしてボレロは終了。
その後もトランペットやフリューゲルホルンをバトンのように放り投げる、天井から吊られながらハイトーンを吹き鳴らす、 楽器や太鼓抱えたまま側転を繰り返すなど、どんどん奇行に溢れていきます。
そして、このステージのハイライトの1つである、バッテリーバトルが始まります。
舞台右に置かれたスネアドラム(つーか、メロタムかな)を叩きまくる石川直氏(公演メンバー唯一の日本人)。 曲叩き(っていうのか?)を交え、超絶細かいリズムをひたすら叩き込む。♪=90(四分音符の記号がないので…。通常の速度でいえば180程度。Presto)で16beat叩いてるような感じ。純粋にすごい。
そこから、奏者が何人か替わり、寸劇じみた展開を経て、舞台が暗転。打楽器奏者10名がステージに集結します。 暗転はしているのですが、スティックに蛍光塗料が塗ってあるのか、叩いている様ははっきりと見てとれます。 当然、視覚的な動きを狙ってやっているので、10名が時には動きを揃え、時にはウェーブ上に動きを流しながら幻想的な光景を作り出します。
そして、天井から鐘(というか、サスペンダーシンバルの亜流みたいなもの)が降ってきて、クライマックスを迎えます。まさに圧巻。演奏が終わり、照明がついたときには自然と会場中から声が飛びました。
休憩時間に入ると、皆ロビーに走ります。なぜなら、blast!では休憩時間にロビーで短時間の演奏が行われるからです。 今回3回目の来日公演ですから、客の方も心得たもので、ロビーは黒山の人だかり。短時間でしたが間近で彼らの妙技を見ることができました。
そして後半開始。静かな雰囲気のビジュアル組からスタートです。
前半が結構濃い内容だったので、後半は息切れしてしまうのではないかと思ったんですが、そんなことはまったくなく、更にパワーアップしてました…。
「クラプキ大佐」の辺りでは、客席中に演奏者が散らばり、目の前で演奏してました。 また、ステージ上では、一輪車に乗って演奏してるユーフォニュームとか、とにかくお祭り騒ぎの状態に。
その勢いのまま突っ走り、最後は全員がステージ上に現れ、カーテンコール。 カーテンコールの後は、出演者達はそのままドラムロールとともに、客席を通り抜けロビーに向かいます。
そう、アマチュアバンドなどではお約束の、ロビーでのお見送りまでついているんです。 というか、終演(?)後もロビーでしばらく演奏は続き、その後は出演者と観客との交流会のような雰囲気。
興奮気味の顔で出演者に話しかける人や、一緒に写真を撮る人、サインをもらう人など、様々。
わたしと(社)氏はそれに加わることなく(というか、加わることができず)、上からその様子を眺めておりました(笑)。 その後は、思わず大宮の追加公演のチケットを購入し(3列目。キョードー東京はすごいチケット持って来てた(苦笑))、パンフを買って終了。
いやぁ、なんつーか、本格的にハマりましたね。今までDVDで見てたりして、普通に楽しそうだなとは思ってましたが、生で見るのは大違い。
その迫力、その楽しさ、そして出演者のフレンドリーさ、どこをとっても上質なエンターテインメントです。 そして、楽器経験者にとっては、ある意味、夢を具象化したステージです。 楽器をバトン代わりに放り投げたり、曲吹きをしたり、変な演奏の仕方をしたり…。 そういうのは、芸人志向がある楽器経験者であれば、皆一度は夢想するものです。それを彼らは演奏のレベルを落とすことなく、実現しています。
正直、楽器演奏から離れて10年近く経った今だからこそ、普通に楽しく見れていますが、 楽器を現役でやっていた頃であれば、わたしは多分、悔しくて羨ましくて、泣いていたと思う。
まぁ、それくらい衝撃的でしたよ、はい。とりあえず、10月の大宮公演が楽しみだぞっと(笑)。