今度は、前の書評から3ヶ月以上経ってるわ…(汗)。
というわけで「新ロードス島戦記(6)~終末の邪教(下)」(水野良、角川スニーカー文庫)がいつの間にか出ていたので、買ってきました。 これは、「新ロードス島戦記」の最終巻であり、「ロードス島戦記」「ロードス島伝説」と続いてきた、ロードス島の物語の完結編でもあります。
あまり厚くないラノベなので、とりあえず通勤の往復で読み終わりました。第一印象としては、さして問題も起こさず、きれいに終わったな、というところでしょうか。
「新ロードス島戦記」は、マーモ公となったスパークと、小ニースの物語。 このシリーズを通して、スパークとニースも、完全に歴史上の英雄になってしまった感じがします。 RPGリプレイのスパークを知っている身としては、今の状態が不思議な気がしますが(苦笑)。
…まぁ、それを言い始めると、パーンは鉄砲玉だし、スレインは薀蓄野郎だし、ディードリットなんてトラップ発見に命をかけてるエルフだったわけですが(苦笑)。
しかし、いくら英雄になったとはいえ、スパークはやっぱり不幸だなぁとは思う。 そもそもからして、マーモ統治を言い付かる時点で、ありえないくらいの不幸だしな(笑)。 人気キャラの小ニースもらったからとんとんかも知れないけど。
しかし、シリーズがこれで完結かと思うと、感慨深いものはありますなぁ。
ロードス島シリーズは、いわずと知れた国産ファンタジーの金字塔であり、メディアミックス商品の先駆けでもあります。 小説版の「ロードス島戦記~灰色の魔女」から18年、大元である雑誌「コンプティーク」のRPGリプレイからだとちょうど20年。 思えば遠くに来たもんだ、って感じがしみじみとします。
これだけシリーズが長きに渡ったのは、ひとえに作者、水野良の遅筆っぷりが原因だとは思いますが、 それでも、完結させることができたのは、作品世界の人気故でしょうね。
わたしらより上の世代だと、「ホビットの冒険」とか「指輪物語」がファンタジーへの足がかりとなり、ベースになったわけですが、 下の世代になると、「ロードス島戦記」がその役割を果たしているのかもしれません。
とりあえず、作者の水野良には、お疲れ様でしたと言いたい気持ちでいっぱいです。 出来うるならば、いい加減リウイを完結させて、魔精霊アトン問題をなんとかしていただきたいのですが(笑)。
かつて「ロードス島戦記」の読者だった方は、「新ロードス島戦記」も懐かしさを感じつつも楽しめるかと思いますので、 完結を機会に一気に読んでみるのもいいかもしれませんよ?