[公演・ステージ]

8/28,29,30の「サクラ大戦・ラストショウ」。 / 2008-09-01 (月)

 すっかり間が開いていて申し訳ありません。怒涛の観劇月間も終わり、ちまちま整理していきたいと思う所存。 過去の観劇記録はあとで拾い上げるとして、まずは新しいものから。

 先にお断りしておきますが、すでに千秋楽を迎えているため、ネタばれは気にせずに書いています。 ネット配信やDVDまで情報を封印したい方は、スルーが吉です。あしからず。あー、あと半端なく長いので気をつけて(苦笑)。

 正式タイトルは「サクラ大戦紐育レビュウショウ・歌う大紐育3~ラストショウ~」、会場は天王洲・銀河劇場(旧アートスフィア)。 わたしは最終的に28昼、29夜、30昼、30夜の4公演を見てきました(ちょうど半分ですね)。 よって、千秋楽は見ていませんので、千秋楽のことは聞かれてもわかりません(苦笑)。

 銀河劇場は総席数が750ほど。実際にはカメラや関係者が使ってる席もあるので、実質700程度でしょうか。 チケット大戦のことを思うと、もうちょっと広いところでやってもという思いは今でもありますが、 どこからでも見やすく、ある種アットホームな雰囲気でした(750席もあって、アットホームな雰囲気になるってのは、サクラならではですが)。

 構成はいつも通り、1幕がオープニングレビュウ+ストーリー部分で、2幕が劇中劇(今回は劇中レビュウですが)です。

 1幕のストーリーは、サニー(内田直哉)から次回公演の構成を任された新次郎(菅沼久義)がアイデアが出なくて苦悩している。 レッドベリー(小牧祥子)や、双葉(笠原留美、新次郎の母親役)、スター5の面々から時には励まされ、時には突き放され、最後にひらめきを得るという話。

 これを見ていると、本当に新次郎は愛されているなぁと思います。 ゲーム(サクラ大戦V)の最初では、誰からもいらない子扱いされて「お前じゃ、大神一郎の代わりにはならない」とか言われてたのにねぇ…。 プラム(麻生かほ里)と杏里(本名陽子)が新次郎を擁護した時の、 「君達、いつからあの東洋人のお味方になったんですか」というサニーの台詞も、過去の経緯があればこそ生きる台詞ですし。

 2幕は新次郎がひらめいた内容「ひらめきが世界を作る」というテーマの元、 アメリカの歴史を紐解くレビュウショウになります(新大陸への移民、イギリスからの独立、西部開拓、黒人解放の4景+「夢よ」)。

 そして、新次郎の挨拶、「Symphony with Friend」、「Kiss me, sweet」で本編が終了し、カーテンコールとなります。

 今回のこのラストショウ、紐育3年の舞台の中では、間違いなく一番と断言できます。 セガの心意気なのか、広井王子の腕力なのかはわかりませんが、ことサクラ関連のイベントについては、 最後となると、きちんと手間も金もかけてしっかりやってくれるのがうれしい限り。

 今回もゲストもキャストも増え、舞台装置も一番見栄えがしました(シンプルなものではありますが)。 衣装も今回かなり多いですしねー。着替えの多いダンサーさんはすごく大変そうでした。一体何回着替えているのやら(苦笑)。

 その色々なスペシャルな要素の中、特にラチェット(久野綾希子)が参加したことは、非常に大きかったです。 久野さんの参加は、かなり後の方で決まったと聞いていますが、もし参加されていなかったら、 まるで違う舞台になっていたのではないかという気がするくらい、存在感を発揮しておられました。

 劇団四季所属時代には、主役を多く演じていた方なので、歌唱力は折り紙付ですが、 それだけでなくストーリーの中でも、存在感のある役でした。

 そうそう、今回のキャスト表見たときに、ミュージカル好きな人なら誰もが見たいと思ったであろう、 サニー、ダンディ(園岡新太郎)、ラチェットの3人揃い踏みはちょこっとではありますが見れました。 3人揃って歌うのは1フレーズだけなのに、それだけで背筋がぞくぞくするという(苦笑)。

 もちろん、ジェミニ(小林沙苗)、サジータ(皆川純子)、リカ(齋藤彩夏)、ダイアナ(松谷彼哉)、昴(園崎未恵)の主役5人も頑張っていましたよ。 サジータのダンスや、新次郎の演技なんかはものすごく成長が見えて、それだけでちょっとうるっと来たり。 はっきりカラーも出てきて、まとまりも出来てきたこの3年目で終わってしまうのは非常に惜しいのではありますが…。

 ここからは、印象的なシーンをいくつか。

 1幕の最初の新次郎のひらめきは、過去の演目の衣装を入れ替えて演じるという「妄想テレビジョン」。 ピンクのドレスを着たサジータの「その名はロデオ」は、その余りのギャップに、本人までが登場時に笑っている日も。 ピンカートンに扮したジェミニの「愛の花」では、サニーが着物とかつらを被って蝶々夫人に扮しますが、 その異様な風体に、ジェミニは近づきたがらない(笑)。

 2幕最後の部分で、新次郎が挨拶をします。 内容を要約すると「公演が終われば、セットはばらされ、舞台は幻のように消えてしまう。それが世界中の劇場で日々繰り返されている。 しかし、その思い出は必ず、人々の心に残る」という感じ。 新次郎がしゃべっている後ろでは、実際にダンサーが舞台からはけ、大道具は片付けられ、 スクリーンが上がり裏の棚に置かれた部材がむき出しになります(要するに設営前の状態になる)。 その、殺風景な舞台が強烈にこれで終わりということを印象付けて、かなりくるものがあります。

 というか、ラチェットソロの「夢よ」、新次郎の挨拶、「Symphony with Friend」の流れはもううるうるしっぱなしですよ、えぇ。 千秋楽、新次郎はちゃんと泣かずにあの挨拶言えたのかなぁ…。

 「Symphony with Freind」もいい曲ですな。「手をつなごう」が連呼される曲で、実際にキャストがみんな客席に下りてきて、握手をして回ります。 通路側にいる人はラッキーということで。わたしは4公演合計で、昴、リカ、プラム、新次郎の4名と握手を…(公演行ってた人なら、どの辺に座ってたのか丸わかりですが)。

 「Kiss me, sweet」はサイリウムOKの曲で、それなりに振っている人がいましたが、 ほとんどの人が会場で売ってるサイリウムを振っているのはえらいというか、なんというか(苦笑)。

 その後はカーテンコールがあって、主題歌「地上の戦士」。

 サクラの舞台では、主題歌は立ち上がるってのがお約束ですが、 キョロキョロしてわたわたしてる人は初めて来た人なんだろうなぁと、ちょっと微笑ましく思ったり(笑)。

 「地上の戦士」が終わると、ゲストの紹介(今回はダンディ団と、ラチェット。28日はさくら(横山智佐)とエリカ(日髙のり子)も)、 そして「摩天楼にバキューン!」という決め台詞をみんなでやった後、サニーからご挨拶。

 この挨拶は、新次郎の挨拶と内容的には近いもの。 「紐育3年、巴里4年、帝都10年。のべ12年間サクラのショウは行われてきた。 しかし、形のあるものはいつか必ずなくなる。でも、その後には新しいものが必ずできると信じよう」(毎公演、若干表現は違う)。

 最後は「ここはパラダイス」の会場中の大合唱。この曲も後半はキャストがみな降りてきて、ハイタッチをして回ります。 ジェミニとハイタッチできたので、わたしゃ満足です。 …しかし、アンサンブルのがん平(岩本達郎)さん、毎回毎回ギリギリで駆け上ってきて、客席のどこまでいってるんですか(笑)。 (追記:どーも2階席までいってたらしいですね。そりゃ大変だわ)

 全曲終わった後は、毎回どなたか1名の締めの挨拶。自分が見た中では、28昼がベロムーチョ(べろ武田)、 29夜がプラム、30昼がレッドベリー、30夜が杏里でした。 30夜の杏里の挨拶で「1年目は泣き、2年目は弾け、そして3年目は泣かずに笑顔で終わりたいと思います」と言った途端に、 客席中から「新次郎」コールが。新次郎は去年も泣いたもんな。必死で泣かないと否定しておりましたが、さてどうなったやら。

 客席の雰囲気は、いつも通りというか、いつも以上というか、公演を追うごとに暖まっていった感じですね。 正直、28昼や29夜は客席に硬さがありました。でも、30日の公演、特に夜公演はもう絶好調で、がんがん声はかかるし、 うまく舞台と客席が循環した感じでした。まぁ、これは何度も見てる人が内容把握してきたのと、 土日しかこれない社会人などの「濃い」ファン層が30日は多くいたのが理由でしょうね。

 せっかく、4回見てきたので、日替わり要素をちょっとご紹介。

 まず、前説が日替わり(2回公演だと基本的に昼夜同じ)で、今回はいつものOG(広井王子)ではなく、 ベロムーチョが出てきます(初日はOGだったのかも?)。 28日はOGに頼まれたといって出てきて、手紙を読み上げる。そして、明日からはこれを着るようにと、OGの衣装がステージに置いてある。 29日はちゃんとOGの衣装で登場。30日はそこに新次郎が乱入、という具合。 あ、ジェミニはいつも通りに毎日出てきますよ(なんで、主役が前説やってるのかっていうと、ジェミニはゲーム開始時は、本当に下働きだから)。 バキューン講座(エンディングのポーズ指導)は、リピーターが増えていく公演後半になればなるほど短くなっていきましたが…。

 あとは、序盤にダンディ団のヤン太郎(西村陽一)が釣り上げる魚が公演ごとに違っていて、 28昼がウツボ、29夜がカツオ、30昼がロブスター、30夜がカニをくわえているイカ。 30昼は「赤鮫くんでも狙ってみますか」といって、2階席から田中真弓さんが声をかけるというサプライズ。

 カフェのシーンは、基本的な展開と動きは決まっているものの、ほとんど日替わりというかアドリブ。 ダイアナの登場シーン、サジータの受け答え、ダンディがラチェットに声をかけるシーン、あまつさえ後ろの席にいるダンサーさん2人の動きも日替わりだったりします。

 ダイアナの登場シーンは現実世界に起きてることがリンクしてたり、サジータの断り方も「だが断る」「勝手にしろ」「お前達だけでやれ」など色々。

 ダンディがラチェットにかける台詞は、日ごとに詳細になっていくのがおかしかったです。 28昼は普通に声かけるだけ、29夜は「どこかでお会いしたような…」、30昼が「マンマミーア、エヴィータ、キャッツ」と久野さんの代表作を挙げる、 30夜になると「ウエストサイド物語のマリア、コーラスラインのディアナ、キャッツのグリザベラ」と役名までつき「すみません、相変わらず本当におきれいなもので」では、 さすがに久野さんも苦笑。

 ダンサーさん2人の席は、公演パンフを見ながら話してるのは同じなんですが、 やたらとお茶が運ばれていたり、突然ロールケーキが1本ぼんと出されてたり、結構色々やってましたね。 新次郎の牛乳と一緒で、なんら打ち合わせなしで突然出てきたらしいですが(苦笑)。

 28日ゲストのさくら、エリカは1幕の入国審査の場面と、2幕冒頭で登場。 2幕冒頭ではさくらがラチェットと劇場版主題歌をアカペラで歌い、エリカはおはボンを披露(これが最後のおはボンかなぁと思うと寂しいですな)。

 去年は台風と地震に見舞われ、今年も雷雨にことごとく攻撃されましたが、公演自体は非常に楽しめました。 サクラ大戦を取り巻く状況や、広井王子氏やREDの状況を考えると、今回で最後というのは止むを得ませんが、 単発でもいいから、どこかでまた復活するといいなぁと思っています。

 最後に29日の公演終了後、後ろを歩いている人から聞こえてきた台詞をご紹介しましょう。

 「俺、今ならこの周りにいる人たち、誰とでも仲良くなれるような気がする」

 多分、それは皆が感じていたことだと思います。 その感覚こそが、サクラ大戦ファンが常に「いいお客様」と言われ続けてきた理由でもあると思います。

 出演者はじめ、すべての関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。まさに夢の如き3日間を楽しませていただきました(翌日精神的に不安定になるくらいに(苦笑))。 残念ながら参加できなかった千秋楽は9月16日からのネット配信で見ようと思っています。

『サクラ大戦』紐育星組が最後のバキューン!「歌う♪大紐育♪3」レポート(電撃オンライン)

 写真の説明。1枚目は会場の外観(シーフォートスクエア)、2枚目が銀河劇場入り口、3枚目がオリジナルカクテル(ノンアルコール)「Symphony with Friend」、 4枚目がその案内看板、5枚目がパンフレットと毎度おなじみ射出されたテープ(笑)。

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1: tuna (09/03 16:14)
当日は(ひぃすさんは連日)お疲れ様でした。そして、読み応えのあるレポをありがとうございます☆
私はこの最後の公演が観られて本当によかったです!(TT)
単発復活に期待しつつ。今はDVD、ライブCDの発売を心待ちにしようと思います♪
2: ひぃす(管理人) (09/04 00:22)
お疲れ様でした。ちょっとカフェの辺りとか追記しました(苦笑)。
正直まだちょっと引きずっているので、とりあえずサクラVをやり直しはじめました。
舞台見た後だと、実写じゃないことに違和感を感じるという(苦笑)。
とりあえず、ネット配信用にWebMoneyを買ってこないと。
本当にまた何かあるといいですねぇ…。
3: pzxcwa (09/24 13:36)
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